からだを動かす骨や関節、筋肉などの〝運動器〟は、使わなければすぐに衰え、使いすぎて無理がかかるとすぐに故障してしまう・・・、デリケートなところです。
「足腰にガタがきた」と言うように、中高年になると多くの人が、肩、ひざ、腰など、関節の痛みに悩まされます。中高年の3大関節痛と呼ばれる肩、ひざ、腰の慢性的な痛みは、実は運動器に起こった老化現象です。年をとると白髪や老眼になるように、関節も長く使っているうちに、すり減ったり、ずれたりして周囲の神経を刺激して、痛みが起こりやすくなるのです。
肩は、頭の重みと左右2本の腕を支えているので慢性的な痛みを起こしやすいところです。また、多くの動物が前足と後ろ足の4本で重たい頭や胴体を支えているのに対して、人は半分の2本の足で支えて、倒れないように腰でバランスを取っていますから、腰も痛めやすい関節です。さらに、ひざはからだのほとんどの体重を支えていますから、関節の中で一番強い力がかかっています。特に、中腰になったり座ったりする動きは、腰やひざに過剰な負担となります。
中高年になると、血流の流れが悪くなって骨や筋肉に栄養が運ばれないとか、消化機能が衰えて栄養そのものを消化できなくなってきます。このような骨や筋肉の材料不足は、慢性的に痛んだ関節の治りを遅らせるだけでなく、さらに痛みを増幅させることにもなります。からだの働きは、人が考える以上に緻密で賢いもので、骨や筋肉に使われる栄養素は他にも利用され、髪の毛や皮膚、神経、内臓などにもふるいわけられて素材となります。白髪が目立つようになったり、シミやシワが増えたりするのも、関節が痛むのも、同じ栄養素の不足から起こっていることなのです。骨や筋肉の栄養状態は骨量の低下として〝骨密度〟から簡単に調べることができますから、定期的に骨密度を測ることをおすすめします。
加齢とともに不足した骨の補給としては、次の栄養素を摂るようにしてください。
●コラーゲン
健康な骨の約20%を占め、関節や皮膚、血管や目にも多く含まれる。
減少すると、皮膚や骨の老化をひき起こす。
ビタミンCと一緒に摂ることが必要。
●グルコサミン
関節軟骨の構成成分であるアミノ糖。
消化管から吸収され、軟骨の再生を促し、関節の動きを滑らかにし、関節炎の症状を改善する。
●コンドロイチン
関節や人体などの弾力性、円滑性を保つ。
●ヒアルロンサン
関節軟骨に着いて弾力性を保つ。老化により、激減する。
●カルシウム・マグネシウム
バランスよく、Ca‥Mg=2‥1の割合で摂ることで骨の強靭性を維持することができる。
痛みを取り除いて、関節を動かす喜び、動ける喜びを感じて下さい!


